
皆さん今年も大変お世話になりました!かねちーです。
年末ということで2024年の見通しをコラムにしたいと思い執筆させていただきました。
米国経済/日本経済/ドル円/ゴールド/仮想通貨と7000文字超えの大ボリュームコラムとなりますが
来年を見通すうえでかなり重要な点を抑えておりますので最後までお付き合いお願いいたします。
必ず2024年のトレードに役立つシナリオの土台となります!年末年始でお時間ある時にゆっくりと読んでみてください。
特に仮想通貨の見立てでは必ず来るであろう2024年ビットコインバブルについて詳しく触れていきますので、乗り遅れないためにも情報をインプットをしていきましょう!
まずは皆さん今年も一年間お疲れさまでした 。
サロンを10月から始めさせていただきましてツール会員様も合わせると約100名の方にご参加いただいており、大変ありがたい限りでございます。
しかし見切り発車のコンテンツ不足とイスラエル紛争が勃発してしまい、テクニカルが荒れるなどして消化不良となってしまいました。
来年はさらに発信を充実できるようしたいと思っております。
【ブレイクアウトの見極め方コラム1月公開予定】
ツールプランのインジケーターのほうはかなり活用してくれてる方も多い印象で毎日公式に数件見立てのご相談をいただいております。
これは本当に作ってよかったと思っており一安心です。
ご好評いただいておりますが次のバージョンアップを1月にはリリースいたしますので、ご期待いただきもう少しお待ちいただけたらと存じます。【ダブルトップ/ボトム&トレンドライン自動表示機能搭載予定】
それでは2024年の市場観測を発信していこうと思います。
コンテンツはまず実体経済の足場である米国と日本経済そしてドル円/ゴールド/仮想通貨について触れてさせていただきます。
<b>米国経済見通し</b>

まず米国株ですが。
コロナショックからのソフトランディングをここまでうまくやるとは市場の誰も予想していなかったでしょう。
しっかりと高値更新となっており、これはSP500やナスダックでも同様です。まだまだこれから上がる一方ですよ!
振り返ると5月~9月までの米国関連指標は軒並み好調を示しており
利上げをしてもまだ米国経済に金利を受け止める余力が、まだまだある印象でドル円も日銀介入するのではという水準を維持してきました。
しかし10月11月と米国指標は雇用/消費/物価全てにおいて数値が予想を下回り始め
そこにきてのFRB関係者の利下げ発言でドルの暴落が記憶にも新しいところです。
この段階では株価にショックを与えないようにと、パウエル議長はまだタカ派発言を継続してバランスをとっていましたが
いよいよもって今回のFOMCで、パウエル議長のハト派発言がでてきたというところとなります。

https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/QW7SNSYCZJPXRNWWWF4VXRVMLE-2023-12-13/
パウエル議長「利下げの時期が次の問題だと述べた。」と発言しているように。
利下げ実行を示唆する発言をし、2024年は米国利下げ確定として市場は相場を見ていくでしょう。
米国経済の指標が悪化したことで、これ以上の利上げには耐えることが出来ないという判断。
ここでパウエルさんがまだタカ派発言をしていたら米株はクラッシュしていたかもしれません。
この見極めとバランス感覚はさすがの一言でした。
そのエビデンスとしては以下の記事が示しております。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-03/S4ZP3ST0AFB401

このグラフは上記記事内にあるものですが、上が米国個人消費、下が失業者数を表しております。
エネルギーや食品などの値上げにより途中まで個人消費は上振れていたが、9月あたりからその消費も限界を迎え失業者も増加していることが見て取ることができます。
以上のことから米国はこれ以上経済が耐えられないと判断し金利を上げることが難しくなったということになります。
足元経済を支えるために金融引き締めから緩和の方向、すなわち利下げへと転じること予想をしております。
よって2024年は金利が下がり銀行商品への投資が減る。
その原資は米株やコモディティへと流れるため米株は上昇とみて間違いないでしょう。
<b>日本経済見通し</b>

続いて日本経済の2024年を見通していきます。米国株と連動する日本株はしっかりと連れ高となり年末高の様相を形成中。
おそらく米株同様に現在の天井34000を上抜けすれば、年間通して上昇すると思われます。
テクニカル的に見ても過去のチャート形状は横横しながら上抜けると一気に上昇していますので、今回も例外ではないと考えます。
今年5月のコロナ規制緩和でインバウンド特需や半導体材料の流入などを受けて上昇し、その後材料不足で半年レンジ
次の材料を待ってるところに2024年の米国金融緩和や特需を受けた企業の決算と好材料が待っております。
本日現在ですでに大口投資家はロングポジションをセット済みであることが旧マザーズのグロースで見て取れます。

青い平均線が長期、赤と緑が短期。
長期ホルダー(青)のポジションを直近短期のポジション(赤/緑)がしっかりと上抜けしていることがわかります。
これは既にここ数日で買いポジションを保有した投資家が増加したということになり、日経平均への期待値の高さを表している形です。
次に加熱度を見ていきましょう

日経平均の騰落レシオ。中央値70より数値が高ければ買われている、低ければ売られているという指標の一つ。
2023年12月28日の騰落レシオを見ていきます
騰落レシオ(25日)が101.79、騰落レシオ(6日)にいたっては138.72とかなり買い圧が強いことが分かりますね。
この騰落レシオ(25日)が120を超えてくると一気に日経平均の天井を抜けて高値更新してくると見ております。
よって2024年の日本株は米国株高に応じて連れ高となる。すでに投資家たちは買いポジションを仕込んでいることが確認できました。
では米国株高の影響だけではなく国内の足元を見ていきましょう

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77019780W3A211C2MM8000/
企業は設備投資が増加しており、バブル崩壊から長く続いてきた内部留保を投資に回す動きが見えてきております。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-06/S57SXRT0G1KW00
先日の日本製鉄がUSスチールを買収したことはまさに象徴的なできごとでした。
少し脱線しますがUSスチールは産業革命を代表とする世界最大の製鉄会社として、かつては米国企業のランドマークのような存在です。それをアジアが買収したことと、それを米国政府が承認したことは歴史的な出来事です。
話を日本経済に戻しますが、企業に関しては投資に積極的であり欧州中国経済が頭打ちとなったこのタイミングで、30年間ため込んできた資産を使って投資へと転じている様子がうかがえました。
有名投資家のバフェット氏も半年前から日本株を買い漁っているなんてニュースも飛び交っているほどに
大口投資家からすると日本企業の資金力(体力)の強さを魅力に感じているということでしょう。

https://jp.reuters.com/economy/bank-of-japan/DBD4SAKSTNM6XBQIYVR6JAUFKU-2023-12-19/
そこでもう一つ日銀のYCC撤廃や利上げ開始について触れておきましょう。
今回の日銀会合では据え置きとなり植田総裁もハト派発言をしておりますが、それはそのはずでここでの利上げに踏み切ることはナンセンスです。
植田総裁が記者会見で何度も何度も言っていた「実体経済が追いつき、しかるべきタイミングで利上げを行う」という言葉をしきりに使っています。
これは米国経済見通しでも述べましたが利上げをするには、それを受け止めることができる実体経済の余力がなければなりません。
今年の日銀と政府の経済対策は「賃上げ」「内部留保放出」でした。
おそらく来年3月の春闘で経団連公認の賃上げが確定となり、賃金と内部留保放出については一定の成果が出てきているのではないでしょうか。
いよいよここにきての「実体経済の伴った利上げ」が可能になるということ。
3月春闘でしっかりと賃上げを確認したあとに、日銀としては利上げ方針を打ち出してくると考えております。
となると3月前まで日本株も米株に釣られて上昇し、春闘以降には利上げで円が買われるため、金利の付く銀行商品に資産が流れると日本株は一時的に下がる。
しかし日本企業や足元経済の強さが下支えをして秋頃には日本株もまた上値更新していくというシナリオが見通せそうです。
それではこの経済情報を踏まえてドル円/ゴールド/仮想通貨に落とし込んで2024年見通しを組み立てていきましょう。
<b>ドル円</b>

ドル円は極めてシンプルです。
先月一時的に日銀YCC年末撤廃のうわさが広がり円が買われましたが、それも長く続かずに円売り一辺倒となっております。
チャートに目を向けると141円を一時割り込みましたが大底の押し目として上昇トレンドを作っている状況です。
この記事で最も重要なポイント
【ドルが買われているのではなく、円が売られている】ということを頭に刻み込んでください。この後のゴールドや仮想通貨の見通しでも重要なポイントとなります。
2024年の円利上げ+ドル利下げのフェーズとなればドル安円高となり、現在とは逆転していくのが必然と見てとれますが
そこはドルに対して円がどこまで強気になるかは正直不透明です。
イメージとしては利下げ利上げヘッドラインに押し目をつけながら、ドルの上昇トレンドは崩れないと個人的には見ております。ゆっくりと150円超えかと思います。
とにかく円が現在弱いためほとんどの通貨で円が負け込んでいる事実をまず理解してください。
通貨の強弱を見る時はスイスフラン建てを確認するのが分かりやすいと言われておりますので、スイス/円のチャートを見てみると。

2023年1月から本日までしっかりと負け込んでいるのが分かりますよね。
※スイスは金融立国で基軸通貨でもあります。ゴールドのように安全資産とされているため、対通貨については正直なチャートになると言われている。
しかし実は円が勝っている通貨があります。
物価高騰で政治が混乱しているトルコの通貨リラです。
そのリラ建てのチャートがこちらです。

しっかりと円高ですよね。今一度基本中の基本ですがFXとは「どっちが強い?」という相場の取引であるということです。
さらにトルコリラ以上に弱くなっている通貨があることはご存じでしょうか。
それが「アルゼンチンペソ」ですまずはドル建てのアルゼンチンペソを見てみましょう。

異常ですよね。インフレの対応を間違えた国家の通貨ですもはや紙屑となっているアルゼンチンペソ。
FRBや日銀がずっと言い続けていた「実体経済」これを無視して利上げをしたことにより物価が数カ月で2.2倍!
ドルが高くなったことと、記録的な干ばつで主要輸出品のトウモロコシが獲れないという状況に陥って貿易赤字がかさんだことも大きな要因ではあります。
しかしなんといっても国民選んだ大統領候補ミレイ氏の政策が「中央銀行の廃止!国内通貨をドルにする」としていることが、アルゼンチンペソ不信に拍車をかけトルコリラ以上に売られ続けております。

https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/WUZ5JWH2CRIT5OY4JLL4ERY4CM-2023-10-12/
133%の利上げ!米国FRBでは0.25%利上げで悩んでいるということを考えるとかなり異常な状態だとわかると思います。
蛇足ですが。かつて第1次世界大戦で暴落したドイツマルクの資料を見ると、まさに今のアルゼンチンペソが同じ形状という異常事態です。

このように通貨とは国家の信用が相場を作り上げているということを今一度確認しておきましょう。
ゴールド

次は皆さんが大好きなゴールドです。チャートを見ていくと3年レジスタンスしてきた天井を4度目のトライで上抜けに成功いたしました。
昨晩2070ドルを上抜けしたところで急遽それまで作業していた手を止めてロングエントリーで10万円ほど利益を抜くことに成功。

3年もみ合った高値更新はショーターのストップロスの設定も多く、それを巻き込んでの上昇は強く2070→2088まで上げてきました。
おそらくこれからも調整下げを繰り返しながらも、まだまだ上昇トレンドとなることは間違いないでしょう。
なぜなら中身を見ればゴールドが買われたのではなくドルが売られたからです。
ドルは2024年利下げです。となればドルは弱まりゴールドが自然と上がる予想はそう難しくありません。
そうなんです、先ほど何度も「通貨が弱まる」ことを説明してきたのはここへの理解をスムーズにしてほしかったから。
ゴールドが買われるのではなくドルが売られることでゴールドが望んでいなくても上がってしまう、ということに気が付いていただければ幸いです。
皆さん急にゴールドがドル円と逆相関しなくなって頭の中が???となったことがあると思います。
これもドルが売られればゴールドが上がる、ドルが買われればゴールドが下がる。これはドル円と連動するはずですが。
忘れてはいけないのがシンプルにゴールドが買われたり売られたりすればドル円チャート関係なく値動きするということです。
なのでゴールドの高値や安値圏ではドル円が動いてるのにゴールドがビタっと止まったりするわけですね。
ゴールドは2024年も上目線ですが実はゴールドってずっと上目線なのはご存じでしたでしょうか。
2001年にゴールドは現物や先物取引から「銘柄取引」となり実際に金という物質をやりとりせずとも、証券取引所の銘柄の価格に対して売り買いできるようになったわけです。
これが【E T F】です。
ゴールドのETFが承認されことで誰もが手軽に売買できるようになり、ゴールドの需要が一気に爆発しました。
以下のチャートで確認してみましょう。

これがETFの力です。
そこからゴールドはずっと上がり続けていますよね、なのでゴールドは実はずっと上目線。
そしてこのETF承認が来年の1月~3月にくるのがビットコインです。
それでは2024年ビットコインバブルについて見通していきます。
<b>ビットコイン</b>

https://coinpost.jp/?p=500800
2日前のロイターから出た記事です。
米国のSEC(証券取引委員会)が1月にビットコインETF承認に向けて準備を進めているとリークされました。

ビットコイン最大手のブラックロック(Blackrock)がいつ承認されるかに注目が集まっておりETF承認申請の最終期日を気にしています。
現在は2024年3月15日と出ているが今回のリーク記事ではそれを1月に提出するようにSECがブラックロック側に要請しているという内容です。
先ほどのゴールドETF承認からのチャートを見ても分かるように、ETF承認がされれば確実にビットコインバブルが来ることから
リーク以外の事前情報は出てきません。おそらくその時は急にきて爆上げとなるでしょう。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-21/S5ZBZDDWLU6800
この記事が示すようにすでに大口投資家の大量の資金がETF承認に向けて大量に流入しているのをリアルタイムで知っておきましょう!
ETFはもちろん最重要イベントですが。今後のBTCの上目線の根拠として、先ほどから述べている通貨強弱からひも解いて見ていくことで更に明確なシナリオとなります。
まずは対ドルのビットコインチャートを見てください。

丸で囲っているところは記憶に残っている方も多いと思いますが、2018年のビットコインバブルです。
テレビや多くのインフルエンサーと呼ばれる方々が大騒ぎでしたよね、1万円が1000万になっただとか、億り人なんてパワーワードが生まれたのもこのあたりからです。
このBTC/ドルチャートを基準にして他通貨のビットコインを見てみましょう。まずは日本円。

微妙な感じですが分かりますかねドルと比較して弱い円はすでに三尊のネックラインを超えております。
これを見て理解すべきは「ビットコインが買われたのではなく円が売られた」ということ。
では先ほど紹介した円よりも弱いトルコリラではどうでしょうか。

もう別のチャートのようですね2018年のビットコインバブルなんてもはや小さな値動きに見えてしまいます。
それでは通貨破綻を起こしたアルゼンチンペソでは、、、

これどこかで見たと思いませんか?
そう、さっきの第1次世界大戦で破綻したドイツマルクです。

これが通貨の成れの果てだと僕は思っていて
もちろんドルや円が破綻を起こすとは思ってはおりませんが、程度の差はあれどアルゼンチンペソの形に向かっていくのではないかと見ています。
中期、長期、超長期でみても現状の材料だけ見ればビットコインは上と見て間違いありません。
利上げする日本の円でビットコインはどうなる?
利下げするドルでビットコインはどうなる?
中国一対一路による反基軸通貨政策でドルが弱まってくるのでは?
共産主義vs民主主義の地政学的リスクの高まりは世界を分断する?
となればドル1強を維持できるのか?などなど
通貨を取り巻く環境の変化によって、ゴールドや仮想通貨が勝手に値動きしてしまう。この視点で来年は市場と向き合うことが重要だと僕は考えております。
ずばり2024年は通貨が全面的に弱く、株、ゴールド、BTCが通貨に対して伸長する年となるでしょう。
それでは長文記事を最後まで読んでいただきありがとうございました!2024年も皆様にとって実りの多い年となりますようにお祈り申し上げます。
どうぞ引き続き当サロンをよろしくお願いいたします。
※2023年12月28日現在の情報を元に記事を構成しております、相場は様々な要因によって変化するものですので、記事の内容が未来を保証担保するものではございません。
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