サブスクリプションモデル(月額課金制)のファンクラブが作れるFANCLOVE。秋山慎治プロデューサーインタビューの後編です。前編では、FANCLOVEを作ることになったきっかけや、サブスクリプションモデルについて聞きました。後編では、FANCLOVEの機能「特典チケット」や、アーティストの皆さんがFANCLOVEを使うメリットなど、FANCLOVEのことがもっと好きになる内容をお届けします。
FANCLOVEを通じて好きな気持ちをスケールアップさせる
何かを今まで以上に好きになってもらうきっかけとして、FANCLOVEを使ってもらいたいですね。
人だとイメージしやすいと思うのですが、アーティストなどがわかりやすいと思います。ファンクラブに入って、会報が届くと自分がファンクラブの一員だという関係性を強く感じることができます。優先的にチケットが取れるなどのメリットもありますよね。様々な部分で強い絆を感じることができる場所を作りたいです。
最近は、SNSで繋がることが結構ゆるくなっていると思います。SNSに加えて、もう一つコアな絆としてFANCLOVEというサービスを使ってもらいたいと考えています。
SNSで繋がることとFANCLOVEで繋がることの違いというのは、会費を払うという部分にあるのでしょうか?
会費を払って、その費用に見合った特典を得られるという仕組みをベースに、FANCLOVEはできています。そのため、FANCLOVEの基本的な仕組みは、会費を集めることと、特典を提供する仕組み。その2つが大きな特徴です。
「特典」という言葉が出てきましたが、「特典チケット」とは何ですか?
FANCLOVEでは、特典の受け方が2つあります。一つは会員証を見せると、そこに書いてある特典が受けることができるもの。もう一つは、広告による収益を想定して、メディア内に広告を貼っても、一定以上の収益を見込むためには、かなりのページビューを稼ぐ必要があります。すべてのメディアが、そのような拡大志向に向かわなくていいですよね。コンサートのチケットと同じようなイメージなので、「特典チケット」と名づけました。形としてはデータなのですが、チケットを出しているイメージで使ってもらいたいです。
FANCLOVEで想像を超える使い方をしてほしい
FANCLOVEのアピールポイントはどこですか?
FANCLOVEのポイントは、月額会費制の仕組みが、簡単に作れる部分です。審査も入れてないので、自由に自分で登録すれば使えるようになります。
簡単に登録出来るので、あまり良くないイメージのファンクラブができてしまう可能性も……?
いろんな人が様々な使い方をされると思いますが、まずはみんなで可能性を探って、良いサービスを作っていきたいです。
あとは、想像がつかない使い方をしてくれるといいなと考えています。
想像ができない使い方は、例えばどんなものですか?
勉強のできる学生が、ノートを見せる人を自分のファンクラブ限定にするとか。「俺のファンクラブ入ってくれたら見せてやるよ!」みたいな感じですね。それでノートを見せる権利のチケットを配るとか。ノートを見せるチケット社会学や文学など、チケットの配布などをするようになったら、面白いですよね。
アーティストは、今どうなっているかというと、ライブをやるじゃないですか。CDも売っていますよね。でも最近は、家にCDプレーヤーがあることが少なくなってきました。聴かないのに、そのアーティストを応援するという目的でCDを売ったり買ったりしてるんです。グッズやファンとの交流など、アーティストにとって間口を広げられるような様々な特典を作り、有益な使い方をしてほしいです。
FANCLOVEを、マネタイズに使う方法もあります。Webのメディアをやっても、なかなかお金に変えるのが難しいです。広告による収益を想定して、メディア内に広告を貼っても、一定以上の収益を見込むためには、かなりのページビューを稼ぐ必要があります。すべてのメディアが、そのような拡大志向に向かわなくていいですよね。きちんと読んでくれる人に情報を提供する。ずっと読みたい人は、メディアが続いてほしいから会員に入る。そのような使い方もできるはずです。
FANCLOVEのロゴマークが旗のヒミツ
FANCLOVEの名称ですが、最初は「ファンとラブをコネクトする」という意味で、「FAN-C-LOVE」になる予定だったそうです。旗のマークも最初は折り紙や紙飛行機にする案が出ていたんだとか。試行錯誤の結果、ファンとラブをコネクトする思いはそのままに、ハイフンがなくなり、ロゴマークは旗のマークになったのだとか。
旗って、目印だったり、みんなを先導するイメージがあったり、アルファベットのFの形にも似てると思いませんか?
早速、身近な人たちをFANCLOVEに集めてみませんか?