https://note.com/preview/n90d3ae53bcc9?prev_access_key=4d5c35870858e98f28590220e73cb048
前回のこれと合わせてみるとわかりやすいかもしれないです。
雇用は弱く出たもののトレンドとしての雇用は堅調である。ADPはノイズ。
金利上昇により小幅な調整を挟んだ株ですが、環境整理をします。
繰り返しになりますが4.00%の大台に乗せ逆算から理論的なFF金利先物を導けば50bps(2会合分の利上げ)を織り込むことになり、結局FEDの意向に沿うことに。
FF金利先物が2回の利上げを織り込むか織り込まないかの瀬戸際にいるのはADPによるノイズと見ている。
7月FOMCの利上げは決定的な織り込みとなっている。
しかし住宅を始め強い米国経済を背景に米10年金利4.00%に対しての株価の調整は1.00%程度であり、高金利ながらも強い株価と共存している。
高金利であるもののこの程度の水準であれば強い経済を加味し株にとってはどちらかというと追い風と見る。
しかし前回話したFF金利先物が3会合分の利上げを織り込むことがあれば10年金利は4.25%が理論的水準となりこれはSVBのデュレーションミスマッチによる破綻を始めバンクランリスが生じた水準であり、FEDは何かしらの犠牲を出す覚悟が必要である。その矛先が地銀なのかはたまた円であるかはわからないが一つ言えるのはソフトランディングシナリオは難航するだろうということ。
まぁ今その先を考える必要はなくその時が近づくならその時考えればいいので今は置いておく。
現状の環境的には株のベースシナリオはリスクオン(ロング)であり季節的にも強く出やすく何もなければサマーラリーに移行と見ている。
中期的に見ればオプション市場もリスクオンを見ており、コールが売られていることからゴルディロックス系統のリスクオンとしている。
低ボラ環境の今ゴルディでは買われずとも売られる材料がなければ買われることは頭に入れておくべきであり、上がり始めると押し目が来にくいのもこのためである。(FOMO)
現状金利上昇に伴い調整している株だが1%程度ある。(SKEWとVIXを見るに典型的なリスクオフ)
SPXベースでは5%程度の調整は上昇トレンド中にある程度起きるが1%に留まっている。
ただ現状下がる材料も上がる材料にも乏しくゴルディで上がるにしてもレンジ~ジリ高を想定しており節目としては月後半の決算を見ている。
ダウンサイドリスクとしては金利上昇だが余程大きくない限り押し目になると見ている。
高金利の環境から影響を受けにくいGAFAが強く、中小型は弱含みの可能性が高いと予想。
各指標は
短期は典型的なリスクオフ、中期はゴルディ寄り。
NAAIMは前回よりも少し上昇、楽観を示す。
F&Gは依然高水準。まぁF&Gは今の環境ではあまり気にしてない。
金融ストレス指数は下限付近へ
各金利差、10年-2年・10年-3ヶ月は逆イールドを解消へ、短短金利差の2年-3ヶ月は0ライン付近まで回帰していることからリセッション懸念が後退していることがわかる。
10-30年はレンジ推移しているため問題なし。
このことからもベースシナリオはリスクオンでいいと判断。しかし金利上昇により上値の軽さは剥落。
SPX
大きく見てBOXレンジ推移する見込み。
SOX(半導体株指数)
前回言った三尊気味だがトレンドライン推移ならナスはいけると言ったがトレンドライン推移をしてくれている。
上値を結ぶラインもあるので持合いとなっている。
ナス
ナスも続伸。
ラッセル
BOX切り上げしているもののやはり上値は重い。中小型株はネックとなっている。
日経
日経はネック到達。
割った場合は値幅的にはこれと
最大調整でここまでの可能性は見ているが30000割れは考えていない。
ファンダ面は前回記事を。
XAU/USD
レンジ、目線はずっと変わらず。
しかしシーズナリティ的にはアノマリーで上がりやすくロングを狙っていくなら政策を考えてオジや円建てがいいのではないだろうか。(円建ては修正があれば話変わるが修正はないと思ってる)
https://twitter.com/AlstxRoemeria/status/1677268154253479936?s=20
XAU/AUD
短期はレンジ。
実質金利
ADPを受け実質金利は上限突破している。
アノマリーはあれどゴールド自体は高金利により上値が重いことは頭に入れておいた方がいい。
プラチナ先物
もうずいぶん前の記事になるがプラチナは緑丸を割ってくるとズルズルいくと話したが安値に到達し下落一服の水準に到達。
プラチナは供給不足で長期的に見れば上がりやすいが、米金利の上昇とプラチナマーケットの大部分を占める中国の経済悪化を背景に下落圧力が強い。
この先は中国マクロ経済次第。
AUD/USD
売り専通貨と化してるオジドルだがファンダ面からは売りだったものが前回RBAで据え置きと更にトレンド継続に加えドルは買い場を探すターンとしているため目線は変わらず。
また米金利に対しての金利の低さも売られる要因の一因となっているのではないだろうか。
ECBの方が低いが依然ECBは継続した利上げのタカ姿勢を維持しているのに対してRBAは据え置きなので違いは出てくる。
しかしテクニカル的には押し目買いできそうなチャートになってしまったものの買う理由がないので売り専通貨として戻り探しになる。
オジドルを買うくらいなら別の通貨をドルストを買えばいい。
GBP/USD
値幅は達成して前回高値へ。
高値を抜けてくるならこのチャネルで見ている。
こちらもファンダベースはドル買いとは言えテクニカル的にノールックで売れる感じではなくなってしまったので節目の動きを注視したい。
基本的には英国経済状況を加味すれば売り通貨になる。
DXY
来週は目立った指標がCPIとRBNZ、BOCくらのためドルはレンジ下にいることを意識し、恐らくトレンドを作るような材料は出ないであろう前提を基にファンダよりテクニカル寄りなトレードがいいのではないだろうか。
金利に対してもう少しドルは買われてもいいんじゃないかという感覚があり基本はドル買いベースで見ている。
CPIはクリーブランド連銀予想から乖離しない結果になると見ている。
EUR/USD
ユロルはBOXレンジのシンプルなチャートになっている。
基本的にドルを売るターンではユロルを選択していれば騰落率で下振れる確率は低く銘柄選定でミスったみたいなのは大体避けられる、中立であり安定感を求めるなら丁度良い通貨。
USD/JPY
チャネル下限の節目で閉場。ケーブルやユロルもだが週足更新は注目。
ファンダ面では政策を考えれば日米金利差は拡大方向でありロングが割のいい戦略となる。
今の地合いであればFOMC~日銀に向けてのレンジ上等スワップ狙いのキャリートレードという選択肢も出てくる。
短期の動きに振り回されるのが嫌なら国内でロングしスワップフリーの海外口座で両建てしてしまえばいい。スワップだけ吸い取れる。
EUR/JPY
先週末の円買い理由がわからないというのが散見されたが、修正期待の円買いの可能性もあるかもしれないが株のところで言及した典型的なリスクオフから来る円買いと見ている。
ユロ円も節目で小反発し閉場、月曜は注目。
EUR/GBP
政策ギャップもあまりないため相変わらずのチャート、基本的には安値付近と短期トレンド上抜け時はロングを狙っていきたいが、大した値幅は出ず回帰性が高い前提の立ち回りが刺さりやすい。
7月の強弱を見るとひっそりとニュジが強さを見せている。
来週のRBNZで政策と今後の姿勢は確認しておきたい。
他の通貨は割愛します。