最終更新日: 2023/01/02

大きいお友達クラブ〜アミーガス

アミーガス特別企画ベストアルバムインタビュー①「死ぬまで成長中〜」

こんにちは! アミーガス・せのしすたぁのまおさんです。 

今回は12/9に発売する「アミーガスベスト2」を作った作詞作曲編曲&運営の森永康之さんに インタビューをしてみました。  

かなりのロングインタビューになりましたので、分けて投稿します。今回はその1でございます。

長いですが、最後まで読んでくださると嬉しいです。


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まお:お忙しい中ありがとうございます。よろしくお願いします。

森永:よろしくどうぞ。


まお: 今回のアルバム「アミーガスのベスト2」についてお話を聞かせてください。

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 TR1.「GROWING」 

まお:元々この曲はせのしすたぁとして作られた曲ですね。せのしすたぁのGROWINGとアミーガスのGROWINGの違いは何かありますか?

森永:基本的には無いね。歌ってる人が違うだけで。まあベストの中にいれる曲として一曲目を選んでる事がわかるように、おれが作った作品の中で1番いい作品。

誰が歌ってもいい曲になると思うし、特に変わりはない。曲自体の力が強いから。

まお: GROWINGはどういう曲ですか?

森永:自分の中で1番100点満点に近い曲。はじめて編曲を外部に頼んだ曲。完璧に近いアイドルソングだと思ってます。

まお:新しいGROWINGはどうでしょうか?

森永:新しく今のメンバーで作り直してバランス変えたんだけど、曲が良すぎて誰が歌っても変わんないと思う。むしろまおが入ったことで昔のGROWINGに近くなった気がする。

まお:それはよくない事ですか?

森永:たまたまそうなったって事であって、サビはいろんな声が入ってくるし、無邪気で明るくて元気な感じが出てて良いと思ってる。

まお:せのしすたぁとしてできた時はその当時のせのしすたぁに合ってるなって思ってたけど、今はアミーガスに合ってるなって思ってます。

森:いつもその時のメンバーのことを考えて作ってるからね。どんな子でもある年代のアルアルなことだと思う。誰だってこういう時期があるし。歳とろうが若かろうが、成長したいとか。自分がまだ完成形ではないって思う事…それは不変なテーマだね。

まお:森永さんもまだまだ成長中ですか?

森永:そうですね。誰だってそうでしょう。死ぬまで成長中!

まお:「死ぬまで成長中」グッときました。

タイムライン画像

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TR2.「10年後」 

まお:なんで10年後はこのベストにいれようと思ったのですか?

森永: TR1.の「GROWING」は人の力を借りた曲。この10年後は一から全部自分の力で作った中でも1番出来のいい曲。だから最初から入れたいと思っていたし、この曲はアミーガス後期(4.5年前くらいに)制作したもの。その時はこういう路線でいこうと思っていました。

まお:路線を変える事に抵抗はなかったんですね。

森永:この頃は“いわゆるアイドルソング”というモノは“明るくて元気で騒がしい”ものが多かった。でもおれはそうじゃなくてもう少しシリアスに…リアルな曲がいいと思っていた。

まお:なるほど…。

森永:アイドル楽曲作家の多くは“誰が聞いても盛り上がれるか”を無意識のうちに考えると思う。結果、曲のテンポがどんどん早くなり、どんどん同じような曲になる。

音の数も増えて、早くなって。という現象が起きてるなって思って、おれはその競争から降りたいと思った。「もういいや、負けでいいや」って。とにかくグループに合う(今のメンバーに合う)曲を作ろうって。曲作りにおれの気持ちは全部無視でいいから。

まお:メンバー視点を重視したんですね。

森永:この子たちから生まれてきたらこういう曲になるのかなって思って作った曲だから、そういう意味でも分岐点になった、きっかけになった大事な曲だね。

まお:だね…?

森永:今からだね口調でいくわ。

まお:笑

まお:確かに私も分岐点というか…アミーガスが変わっていくんだなって感じていました。初期からいた私としてはなんとなく寂しい気持ちでした。

森永:そういう意見もあると思う。それはファンの人も。もっと楽しくて明るいのがいいってね。でもその時にどういうメンバーがいるか、そのときのメンバーによって変わっていくものだから。そんなわちゃわちゃできるメンバーじゃなかったり、年齢的にもあったり…。当時は将来のことを悩んでる子たちもいっぱいいたからね。

まお:メンバー思いですね。

森永:メンバー思いなのかな?これはいつも言うけど、おれが他の運営と違うと思うのはメンバーが1番と思ってやってることだね。アミーガスの1番の目的は「売れたい」とか「有名になりたい」とかじゃなくて近所(坂井市春江町アルプラザ・アミ)の憧れのお姉さんとしてあり続けたい!だからね。

そこは他のグループやアイドルと大きく違うね。

まお:それは私も同じ気持ちです。

森永:このやり方や考え方にファンの人はもしかしたらヤキモキするかもね。でもこれがおれが10年続けてこれた理由。これじゃなきゃ10年続けてこれなかった。どうしてもメンバー思いになってしまうけど、甘やかさないように気をつけてるね。立派な大人になって欲しいから。

まお:(立派な大人になれていない)私は…失敗作ですか?

森永:。今のメンバーの中では1番成長したんじゃない?もちろん卒業した子の中にもいい風に変わった子もいるけど。現在在籍してる中でまおはの成功作なんじゃない?

まお:おぉ…ありがとうございます。

森永:ふふふふ。

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TR3.「君がいる景色」 

まお:この曲はどんな曲ですか?

森永:これは唯一、今回ベストアルバム用にガラッと変えた曲。オリジナル版は5年くらいに出したアルバムの収録曲ですが、それとはだいぶ雰囲気を変えたね。歌詞の雰囲気に合わせて、テンポも遅くしたり。

そもそもすごく変わった曲だなって思ってて。今改めて細かく聴くとこれは本当におれが作ったのか?って思うくらい癖のある曲。なるだけシンプルな曲を心がけてるんだけど、これはすごく変わってるなって思います。多分、歌うの難しい。メロディも上行ったり下行ったりするから。

まお:元のバージョンよりソフトになりましたよね。個人的には今回の方が私の好みです。

森永:そうですか。俺もそう思います。もちろんいいと思って変えてるからな。

まお:この“ずっと閉じたままのシャッター”や“どこに行っても知り合いにあっちゃうくらい”のフレーズは福井のことでいいんですよね?

森永:そうだね、田舎あるあるというか。田舎に住んでる人ならみんな分かる田舎独特の風景。

まお:森永さんは田舎に住んでて嫌だなって思ったことありますか?

森永:そやね、おれはずっと嫌やった。ずっと地元のことが嫌いだった。いい思い出もないし、楽しい青春時代を送れなかった人はそうじゃないかな、まおもそうやったと思うけど。

まお:まおは今は地元(丸岡)が好きです。

森永:何でみんな地元が好きっていうのかずっと分かんなかった。生まれた場所を愛する感覚がよく分かんなくて。自然がいいとか空気が美味しいとか、そんなのどこいってもいいだろうって思ってた。自分が住んでるところが特別だと思わなかった。

自分の地元が好きだと思った理由は、そこに好きな人がいるかどうかなんだろうなって好きな人と一緒にいて、友達、家族、恋人、誰でもいいけど、その人との思い出があるかどうかで、その場所も好きになるんだなって気づいた。それを歌にしようと思って作ったのがこの曲。

まお:今は地元すきですか?

森永:おれはあんまり好きじゃないけど。笑

メンバーにはそういう理由ですきになってほしいと思ってるし、そういうことなんだよって教えてあげたいと言うか…おれは決して地元が好きなわけではないけどそういう視点で「きみがいるからすきなんです」っていうアイドルソングはないんじゃない?ここの部分がすきっていうのは、それしか見てないからだろ、いろんな街をみてないんだから、比べてないのに、ただただ知らないのに好きって言うのはなんだか気持ち悪いというか。大事なのはそのにいる人なんだなってことに辿り着きました。

まお:森永さんも地元が好きになれるといいですね。

森永:そうですね…あっ、そう“だね”

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TR4.「ごめんね、ありがとう」 

まお:次はごめんね、ありがとうです。

森永:来ましたね。語っていい?

まお:はい、語ってください。

森永:これは、10年後以降の路線。そのリアル路線というか。シリアル路線というか、その流れの曲。新しいアミーガスの路線というか。まあ今現在は実はちょっと変わってきてるけど。

あんまりライブでやらないから、知らない人も多いと思うけど、俺の中でも3番の指に入るくらいいい曲になった。

まお:これは昔森永さんが「親御さんに向けて作った」と聞いた事がありますが、そういう想いが込められているんでしょうか?

森永:そうだね。俺の曲はアイドル自身が主人公というパターンもあるんだけど、アイドルの大変さ楽しさを書いた曲はあってもアイドルとその親御さんとの事を書いた曲がないなって気づいて。その瞬間名曲ができるなって思ってたけどあまりにも知られてないのでここに入れました。

まお:今現在のアミーガスには少し重いですか?

森永:今現在はまだ早いかもね。当時のメンバーのことを考えてつくったから。でもいずれ分かる時が来るんじゃないかなとは思う。

まお:私はこの曲のとおりに今お世話になった人にこう思ってます!

森永:それはよかった。この曲はよくできてると思う。特にボーカルが変わった事で曲の雰囲気も変わり、濃さが増したと思うのでじっくり聴いて欲しい。

アイドルが親御さん思っている曲という事を知ってもらえたらなと。

まお:なるほど。

森永:アイドルソングの超名曲だと思ってます。

まお:でも全然知らせてませんね。

森永:うーん、そうねえ。もっとライブでやりたいけどね。まあ、長いことかけて広がっていけばと。今のメンバーがやってしっくりこないんだったら無理にする必要ないし。

基本的にメンバーが今やりたい曲をメンバーが選んでライブでやってるから。

まお:メンバーと一緒にセトリを決めるって他グループはあるんですかね?

森永:どうかな?アミーガスに関してはなるべくその子たちのありのままが出るようにしたいと思ってるから。セトリに関してもメンバーが決める。操り人形にはしたくないし、だから振り付けも自分達で考えてもらってるし、セトリ、曲を作るときもメンバーを考えてつくる。それがアミーガスのスタイル。

まお:なかなか特殊ですよね。

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タイムライン画像


まお:今回は1〜4までお話を聞かせていただきました。次もどうぞよろしくお願いします。

森永:よろしくどうぞ。

まお:ありがとうございました!

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次回もお楽しみに!

またね。


まおより。