最終更新日: 2024/05/17

こむそう.com応援團『 囲 』

キャラクターとして生きる⑤

タイムライン画像

【前回の話はこちら】

https://fanclove.jp/club/com-tan/report/detail/6840


ご縁がありまして、坊主バンドに加入することになりました。

これが僕の「キャラクター化」を加速させます。


坊主バンドは6人とかの割と大人数で、音もいっぱいあります。

僕は尺八担当ですが、ずっと尺八吹いてたら音楽としてちょっとくどいかなと。

だから曲中はそんなにやることがないんです。

棒立ちってのも良くないので、飛んだり跳ねたり、手を叩いたりしてました。


あと、みんなが思ってる以上に、みんなが僕を見てるんですよ。

自意識過剰だと思われるかもしれませんがこれは事実です。

僕だってステージに虚無僧がいたら見ちゃう。

みんなから僕の目は見えないかもしれませんが、僕からはみんなが見えてます。

「見てるなぁ」と思ったら、僕も知らんぷりするわけにもいかないので、手を振ったりするんですね。

そしたら喜んでくれるんですよ。

そもそも、人を喜ばせたくてこの仕事をやっていますから、そりゃあもう振りまきます。

キャラが大きくなってきました。


それと、ライブ中は僕は喋る機会が無かったんですけど、ステージを降りたら割と普通に喋ってました。

「CD売ってまーす」とか普通に言ってたんですね。

そしたらお客さんは、「喋るんだ!?」っていう反応だったんです。

中には僕が喋ることにちょっとがっかりする人もいて。

僕が自覚するよりも先に、お客さんにとって僕は『ゆるキャラ』だったのです。

喋らない方がしっくりくるんだっていうことを知り、僕は「バンドの時は喋らない」と決めました。

喋らないとなると、感情も身振り手振りで表現しなければならず、はい、これで完全にゆるキャラです。



お笑いの時も、全く喋らないのはさすがに厳しいものの、"喋らない方がしっくりくる"と学んだので、セリフを極限まで絞るようになりました。

不思議なことに、その方がネタ作りが楽でした。

余計なことは入れられないので、シンプルにシンプルになっていき、ウケも取りやすくなりました。

こうして、みちばたコンサートのスタイルが固まっていったのです。