ファッション・音楽・広告と多岐に渡る作品で世間を魅了するフォトグラファーの安藤きをくさんへのインタビューです。「人とのコミュニケーションは苦手なんで」と言いながらも、一言一言丁寧に話してくれました。

 

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なぜフォトグラファーの道を選んだのですか?

 

街の写真撮っていました。撮った写真をTwitterに投稿していたら人気が出たんですよ。それで、頼まれて撮ってみたら、写真が仕事になっていました。

 

どうしてTwitterで人気になったと思いますか?

 

「根暗」の僕が撮る、暗い写真と自分なりに写真の解釈をして、題名をつけてTwitterに投稿していました。続けていくうちにTwitterでたくさんの人に出会いましたね。TwitterにあわせてTumblrとFlickrに載せていたらそこから写真を見つけてくれた人がいたんです。その人から頼まれて、撮っていたらいつのまにか仕事になっていたんですよ。趣味として軽い気持ちでやっていたんですけど、仕事になってからは責任感が出てきましたね。多少はですけど、独学で、一生懸命勉強しましたよ。

 

人間が嫌いなのに人を撮ることにしたきっかけは?

 

最初は仕事を得るために人を撮り始めたんですよ。フォトグラファーとしての実績も経歴もない状態だったので、とにかく「人が撮れる」という形を提示したくて撮り続けました。撮影中のコミュニケーションで苦労する中で気負わず自然に撮れば良いと気付いたんです。 また、「モデル」という人間とは違った存在にも、最近は価値を見出せるようになりましたね。

 

そもそもファンクラブを始めようと思った理由はありますか?

 

毎月、何かしたいなと思っていました。毎月何かするにもお金がいる。受け取りたい人に対して毎月何かできるようなシステムを使いたいと思ってファンクラブを作ってみました。最初は「根暗」で「人間嫌い」な人でも何かできるよってことをワークショップという形で見せていきたいと思っています。

 

色々なサービスがある中で、FANCLOVEに感じた魅力を教えてください。

 

2つあります。1つ目は手軽さですね。手軽につくることができる。思いつきで動く自分にあってるサービスだなと思います。ルールがないので、誰かに審査されるとかということがなくて自分が好きなようにできるっていうのは大きいメリットだと思っています。 2つ目は、オフラインでの活動に向いていると思ったからです。チケットっていう機能があるのは便利ですね。参加者を管理も簡単ですし、お金のやりとりも難しくない、そういうところに魅力を感じました。

 

ワークショップを毎月開催することにしたわけは?

1回じゃ伝えきれないことを、定期開催にすることによって伝えたいですね。写真は人の話を聞いた上で、普段どう撮るかの積み重ねで初めて変化が生まれます。なので、1か月という時間をかけて、僕の話を消化してほしいと思っています。

 

フォトグラファー安藤きをくはこうして生まれた

 

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安藤きをくがフォトグラファーになった理由を、彼の口から聞くことができました。FANCLOVEでは、彼のワークショップも定期開催しています。気軽にお越しください。

 

安藤きをく Biography

 

出生:鹿児島の離島、徳之島で生まれ育つ。学級委員長や部活の主将を務める反面、「早く家に帰りたい」と常々思っていた。大学では建築を専攻するも中退。

中退後、上京。特に目的もなくできるだけ人と関わらないように過ごす。平日は生活の為に派遣等で働き、休日は自宅で読書・映画鑑賞に耽っていた。

 

2014年:カメラを購入。独自の目線で撮った都内のスナップ写真がSNSで話題を呼ぶ。同年始めたポートレートではドラマ性のある写真が多く、自身の「根暗」を活かした暗い写真を得意とする。

 

2015年:初の個展「華歩」では三日間の開催で延べ500人が来場した。 その後も企画展を展開。イラストレーター、ミュージシャンなど、ジャンルを超えた方々との制作に挑戦した。

 

2016年:半年間の休業を経て、現在は株式会社バケットにてフォトグラファーとして勤務。

 

雑誌掲載:『Numero』 21世紀少女、『フォトテクニックデジタル』 Web発! ポートレートの最前線

 

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